本年の目標
本年、日敏会が取り組んでいく施策について
本年も、医療法人社団日敏会のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
前回のブログでは、昨年の取り組みと反省、そして本年に向けた大まかな考え方についてお伝えしました。
今回はそれを踏まえ、本年、日敏会として具体的に取り組んでいきたい施策についてご紹介します。
医療の質の安定化について
昨年は、混雑の緩和を最優先の課題と考え、医師の早急な補充に重点を置いて診療体制を整えてきました。
その結果、受診制限の緩和や待ち時間の改善といった点では一定の成果が得られましたが、一方で課題も生じました。
若手医師の診療が日替わりとなる体制となったことで、当院として十分な教育やフィードバックを行うことが難しくなり、診療の質を継続的に高めていくという点では、十分な成果を上げることができませんでした。
混雑緩和に主眼を置いた結果、医療の質の「向上」という本来目指すべき点に、十分に取り組めなかったことは、昨年の大きな反省点です。
本年はこの反省を踏まえ、専攻医については半年交代の常勤として派遣していただき、毎日当院で診療を行ってもらう体制とします。
日々の診療に継続して関わることで、当院の診療方針や考え方を共有しやすくなり、診療を通じた教育や振り返りが可能になると考えています。
日敏会の診療スタイルである、患者さん一人ひとりに寄り添った診療を若手医師とも丁寧に共有し、診療の質を安定させ、さらに高めていくことを目指します。
接遇について
接遇については、法人として早期に改善に取り組むべき重要な課題と考えています。
本年は、まず法人全体を対象とした接遇に関する研修を実施し、改めて基本的な姿勢や考え方を共有していく予定です。
また現在、患者さんからのご意見を汲み上げる仕組みが、院内の投書箱に限られている点も課題だと感じています。
そこで近日中に、ホームページ上に患者さんのご意見をお寄せいただける仕組みを新たに設ける予定です。
いただいた声を真摯に受け止め、接遇の改善や職員教育に生かし、より安心して受診していただける医療環境づくりにつなげていきたいと考えています。
医療DXとスタッフの負担軽減について
医療DXについては、昨年から段階的に取り組みを進めています。
オンライン順番取りシステムの導入は、患者さんの待ち時間の負担軽減だけでなく、来院状況の把握や対応の調整がしやすくなることで、スタッフの業務負担の軽減にもつながっています。
現在は、電子カルテのシステム改修を進めています。
これまでは、医師が入力した内容をもとに、事務スタッフが改めて会計処理を行う必要があり、この二重作業が待ち時間やスタッフの負担につながっていました。
改修後は、医師の入力をもとに、事務の再処理を介さずスムーズに会計へ移行できる仕組みを目指しています。
また、診察中の会話を音声で記録し、AIを用いてカルテ作成を支援するシステムの導入も試験的に導入しています。
パソコン画面を見る時間を減らし、できるだけ患者さんに正対して診療できる環境を整えることで、診療の質の向上にもつなげていきたいと考えています。
AIによる業務支援は日進月歩で進化しています。
今後も、現場の負担軽減につながるものについては、積極的に取り入れていく方針です。
待ち時間の軽減について
待ち時間の軽減も、本年の重要なテーマの一つです。
現在、当院では院内処方を中心とした体制を取っています。
院内でお薬を受け取れることは、受診から服薬までが一か所で完結するという点で、患者さんにとって大きなメリットがあると考えてきました。
一方で、院内処方が会計終了までの時間を長くしている要因の一つであること、またすべての患者さんが院内処方を望んでいるわけではないことも認識しています。
そこで今後は、院外処方で問題ない患者さんを対象に、クレジットカード等による会計後払いシステムの導入を検討しています。
この仕組みが実現すれば、診察終了後すぐに処方箋を受け取り、そのままご帰宅いただくことが可能になります。
また、院内処方にかかる業務量が減ることで、院内処方を希望される患者さんの待ち時間軽減にもつながると考えています。
あわせて、病状が安定している患者さんを対象としたオンライン診療の導入も検討しています。
通院の負担軽減と院内の混雑緩和の両立を目指します。
情報発信の強化について
昨年は、診療体制の整備や日常業務に追われる中で、十分な情報発信ができなかったことも反省点の一つです。
本年は、このブログを中心に、できるだけ定期的に情報発信を行っていくことを目標とします。
診療の考え方や新たな取り組み、日々の診療の中で感じていることなどを、分かりやすい形でお伝えしていきたいと考えています。
生活習慣病診療への取り組み
生活習慣病診療については、本年、より一層力を入れていきます。
理事長個人の話になりますが、昨年末に 日本糖尿病学会 より研修指導医の認定を受けました。
本年は研修指導医として、後進の育成にも力を入れていくつもりです。
浜野長嶋内科 では、糖尿病療養指導士の資格を有した管理栄養士の採用を決定しました。
管理栄養士の力を借りながら、薬だけに頼らない、生活習慣全体を見据えた治療に力点を置いていきます。
また、千葉県で3か所目となる、クリニックでの糖尿病学会認定教育施設の認定取得を目指しています。
認定された場合、保険診療で肥満症治療を行う肥満外来の開設が可能となります。
本町長嶋内科 では、千葉大学病院 の肥満症外来と連携し、肥満症外来を開設する予定です。
専門医療機関と連携しながら、地域で継続的に治療を受けていただける体制を整えていきます。
訪問診療への取り組み
訪問診療についても、本年は引き続き力を入れていきます。
本年1月より、浜野長嶋内科は機能強化型の在宅支援診療所となりました。
24時間対応可能な訪問診療の体制を維持し、通院が困難な患者さんにも、安心して在宅で療養していただける医療を提供していきます。
最後に
これらの施策を通じて、日敏会は、
いつでも、どのライフステージでも頼れる「地域のかかりつけ医」としての役割を担っていきたいと考えています。
すべてを一度に実現することはできませんが、一つずつ着実に取り組み、患者さんにとってより安心できる医療体制を築いていきます。
今後も、このブログを通じて取り組みの進捗をお伝えしていく予定です。

