受付電子化の歴史

LINE順番とりを開始しました

これまでのネットで順番とりができるサービスを発展させ、LINEで順番とりができるサービスを追加しました。

下記QRコードを携帯で読み込むか、クリックしてリンクを表示することで公式アカウントへ移動できます。

友だち登録していただき、トーク下部の今日の順番をとるというボタンを押すことで順番とりのページへ移動できます。

受付電子化までの歴史1 継承〜ボタン式

元来、当院はそのようなオンラインサービスの導入に消極的でしたが、先日導入したオンライン順番とりが思いのほか好評ですので、サービスの拡充を図ったものです。

当院を私が引き継いだ14年前、カルテは紙、レントゲンはフィルムに現像、超音波装置はブラウン管で、アナログ一辺倒なクリニックでした。
そこでカルテを電子化し、レントゲンもデジタル化、超音波装置も更新して液晶モニターにし、システムを刷新してきました。
それまでなかったホームページも作成するなど、できる範囲で近代化を図ってきました。

その中で、引き継ぎ当初からオンライン予約とか順番とりなどの業者からのセールスはあったのですが、そこについては踏み込めずにいました。
理由は単純。高齢患者さんへの配慮です。
インターネットで予約や順番とりを導入することで、高齢患者さんのアクセスが不利になることを僕自身が懸念してのものでした。

引き継いだ当初、当院の受付は紙でした。来院した患者さんが、医院窓口に置いてある受付用紙に来た順に名前を書いていくスタイルです。
それはさすがに個人情報の観点からやめるべきだと考えた僕は、それでもいきなりインターネットで予約を取れるようにするのはハードルが高すぎると考えました。
落とし所を探す中、僕はなんとなくこんなことを考えました。

「銀行は高齢者もつつがなく利用している」
「銀行でやっていることは高齢者でもできる」

そこで、近くの千葉興業銀行へ行き、受付周りを観察し、「順番の紙が発行されるボタン」に辿り着きます。

これなら押して番号を発券するだけ。
こちらが番号を呼んで、患者さんが持っている番号と突合して受付をすれば個人情報も守られる。
そして何より、誰でも簡単。シンプル。
そこで導入したのがこのボタン。

写真挿入予定

受付電子化までの歴史2 ボタン〜診察券読み取り機

ボタンで順番を発券するシステムは長らく当院の診療を助けてくれました。
2012年から2020年まで。8年間。
シンプル故の長寿でした。
壊れることなく押されつづきてきました。
お疲れ様。

ですが、コロナ禍での非接触が求められるようになった2019年ごろから、ボタンシステムも接触を伴うことから若干の忌避があり、なるべく接触しないで済ませられるシステムへの更新を求まられるようになりました。
この時もオンラインでの予約や順番とりについては検討したものの、やはり受診者間のアクセスの不平等があると判断し断念。
そこで、現在も使っている、診察券にQRコードを搭載し、受付で読み込ませるシステムを導入しました。

写真挿入予定

これで非接触。
ボタンの時には患者さんに診察券を見せてもらって受付が完了していたものが、受付機で読み込んだ瞬間に受付が完了するという時短・効率化も達成。
導入費用は比較的高かったのですが、時代は進んだものだ、と感心していました。

受付電子化までの歴史3 診察券読み取り機〜現在

そして運用してきて数年。
長らくインターネットは若年者のものと思っていましたが、ここ数年、60代や70代の方からも「インターネット予約しないんですか」というお声をいただくことが多くなってきました。
私のアラ70の母もiPhone/iPadを使いこなし、テレビはつまらないと言いながらamazon primeで好きな映画とかyou tubeを見ている世の中。
いよいよ高齢者=ネットから遠いという固定観念から離れる時が来たと感じる日々でした。

そこで導入したオンライン順番とりを4月から導入。
不平等にならないように、ネットが使えない方への配慮は十分した上で導入しました。
結果は上々で、以前に書いた通り、患者さんの負担軽減につながっていると自負しております。

その結果に満足していたら、今度はスタッフから、

「LINEで順番とれたら、もっと便利なのに」

と言われました。確かにLINE連携できるらしいけど、、、

「いやいや、流石に高齢者にLINEはハードル高いでしょ」

と言ったら、

「何言ってるんですか。60代、70代の人だって、普通にLINE使ってますよ。孫と連絡取るために。むしろメールよりも使ってますよ」

とのお言葉。
なるほど。確かにうちの母もLINE使ってる!
まだまだ自分の考えは古かったのか。

ということでLINEでの順番とりの導入となりました。
このシステムで、メールアドレスの入力が省略され、通知が直接LINEに飛んでくるのは、確かに便利な気がします。
皆さんの利便性の向上になることを祈っています。

今後の展開

次はかかりつけ患者さんへの順番とりシステムの拡大を予定しています。
今月から来月にかけて導入できればと思っております。

診療の予約を取れるようにならないか、とのご意見はよく言われるのですが、、、
申し訳ありません。
オンライン予約は当院のような内科医院の外来診療のスタイルにそぐわないため導入の予定は今後もありません。
来院される患者さんの病状がわからない以上、一人一人の診察にどれだけの時間がかかるかわからないため、予約していただいても約束の時間に診療できる保証がないためです。
来院された患者さんに、十分な時間をとって、適切な診療を行うことが、当院の目指すべき診療であると考えております。
お待たせすることもあるかと思いますが、その待ち時間の負担を順番とりのシステムで軽減しつつ、当院の診療スタイルは守っていきたいと思っています。
ご理解いただければ幸いです。

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