感染症発生動向調査結果(2025年 第27週)

2025年第27週(6月30日~7月6日)(PDF:374KB)(別ウインドウで開く)
感染症別グラフ(2025年)(PDF:342KB)
6月報(PDF:581KB)

感染症発生動向調査結果(2025年 第27週)のまとめ

今週のまとめ

  • A群溶連菌:増加
  • 感染性胃腸炎:変わらず
  • 新型コロナ:増加
  • 急性呼吸器感染症:やや増加
  • 水痘:増加
  • 伝染性紅斑(りんご病):減少(警報レベルは維持)
  • 百日咳:増加
  • 麻疹:市内で2名報告あり

A群溶連菌増加

A群溶連菌は先週より増加。昨年から流行が続いています。
年齢別で見ると、先々週の最多は7歳、先週は6歳、今週は4歳が最多で、徐々に年齢の低い子に流行が広がっているように見えます。幼稚園、保育園での流行に注意が必要です。

新型コロナ:増加

新型コロナは以前に比べれば全く流行していると言えるような状況ではありませんが、徐々に患者数を増やしており、ちょっと気持ち悪いです。
年齢は30-60歳代の患者さんが多く、職場での流行があるようです。

水痘:増加

水痘は徐々に患者数を増やしており、まもなく注意報レベルとなりそうな勢いです。
患者層も徐々に若年へ遷移してきており、小中学校で流行が広がらないか懸念しています。
早く夏休みになって欲しいです。

百日咳:増加

百日咳は4月は58人、5月は110人、6月は131人と増加の傾向が止まりません。
印象としては前は中高生だったのが、小中学生に流行が移ってきている感じがします。
これも早く夏休みに入って欲しいです。

麻疹:市内で2名報告あり

先月、麻疹の発生報告が市内でありました。
麻疹は比較的長い潜伏期間を経て発症するため(10〜20日程度)、まだ注意が必要です。
発症前後で公共の交通機関を利用されているようなので、行動範囲が重なる方は体調に十分注意を払ってください。

https://www.city.chiba.jp/hokenfukushi/iryoeisei/kenkokikikanri/documents/20250628_mashin_houdouhappyou.pdf

総括

全体として感染症はやや増加傾向ですが、何かが大流行しているというわけではありません。

強いて言えば百日咳が増えており注意が必要。

麻疹が市内で発生したので、これも注意が必要。

小中学校での流行の兆しがあるので、早く夏休みに入ってほしい。

という感じです。